フェムテックはよく聞くものの、「フェムケア」についてはよくわからないという方も多いでしょう。
フェムテックとフェムケアの目的は同じで、どちらも「女性特有の悩みをサポートすること」です。
具体的な違いとしては、フェムテックはテクノロジーを使ったサービスのこと、フェムケアは主にデリケートゾーンのケアをする製品やサービスのことを言います。
今回は、フェムケアで得られるメリットやフェムケアの種類についてご紹介します。
近年、フェムケアに対する関心・注目度が高まっています。 女性ならではの悩みを解消へと導くための製品が増えているのはそのためです。 それに伴い、デリケートゾーンのケアも重要視されるようになっていきました。 今回はその理由や周りに相談しに[…]
フェムケアで得られるメリットとは
まずはフェムケアを取り入れることで得られるメリットをご紹介します。
自浄作用がアップする
フェムケアで得られるメリットとしてまず1つ挙げられるのは、自浄作用がアップするという点です。
膣内は、このように酸性に保たれることによって病原体の侵入を防いでいるのです。
もし菌が侵入しても、増殖しないように働いてくれます。
この働きが自浄作用と呼ばれており、フェムケアによって高めていこうという考えが広がりつつあります。
バリア機能が回復する
デリケートゾーンのかゆみやかぶれ、黒ずみはバリア機能が低下したことによって起こることがほとんどです。
特にデリケートゾーンは摩擦によって乾燥しやすい状態になっているため、バリア機能が低下しがちです。
適切なフェムケアを行うことによってバリア機能を回復させることができ、デリケートゾーンで起こりがちなトラブルや悩みを解決に導くことも可能になります。
気になるニオイが軽減する
デリケートゾーンの悩みで多いのがニオイについてです。
ニオイの原因が汗や尿、生理の経血であることもありますが、菌が増えすぎてしまうのも原因の1つです。
下着やナプキンを着けていると蒸れやすく、菌の増殖も活発化しやすいです。
フェムケアでは蒸れやすい環境の改善を行うだけでなく、膣本来の力を向上させるため、ニオイの根本的な解決が期待できます。
性生活が充実する
パートナーと良好な関係を継続させていくためには、性生活も欠かせません。
フェムケアを行うことによって、かゆみやかぶれ、黒ずみやニオイなどが改善されるため、性生活も充実します。
「黒ずみを見られたくない」「ニオイが気になる」という理由から、性生活に踏み込めない女性は少なくありません。
尿漏れ対策になる
尿漏れに関連するものもフェムケアの1つです。
年齢を重ねていくと増えてくる尿漏れトラブルは、フェムケアによって改善・抑制することが可能になります。
ホルモンバランスが整う
フェムケアを意識した生活習慣を続けることでホルモンバランスが整います。
ホルモンバランスが乱れると、メンタル面での不調はもちろん、頭痛や動悸、肩こりや腰痛などの様々な症状が出てきます。
そのようなトラブルも改善され、不調の少ない体づくりにつながるでしょう。
幸せホルモンが活性化する
フェムケアを行うと、幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンの分泌が活性化されると言われています。
また、デリケートゾーンを健康にすることで働きが正常化し、更年期や生理中に悩みがちなストレスを緩和してくれます。
フェムケアにはどんなものがある？
次は、フェムケアの種類を詳しくご紹介します。
デリケートゾーンの洗浄
デリケートゾーンの働きを正常化させるためには、デリケートゾーンを適切に洗浄することが大切です。
お風呂に入る時は意識的にデリケートゾーンを綺麗にするようにしましょう。
通常のボディソープは洗浄力が高く、膣に存在する必要な菌までも洗い流してしまうことがあるのです。
デリケートゾーンを洗浄する時は、デリケートゾーン用のソープを使いましょう。
専用のソープは肌に優しいものだけでなく、黒ずみのケアに特化しているものやニオイを軽減してくれる成分が配合されているアイテムもあるため、自分に合ったソープを探してみてください。
デリケートゾーンの保湿
デリケートゾーンの黒ずみやかゆみなどは、乾燥が原因となっていることが多いです。
デリケートゾーンをしっかりと保湿することで、様々なトラブルの予防・改善につながります。
デリケートゾーン用の保湿アイテムを使って、お風呂上りや気になる時に保湿していきましょう。
骨盤底筋トレーニング
すぐに始められるフェムケアとしては、骨盤の底にあるすべての筋肉を鍛える「骨盤底筋トレーニング」が挙げられます。
骨盤底筋トレーニングは、尿漏れや膣のゆるみに加え、生理痛や腰痛などの改善にも期待できます。
骨盤底筋トレーニングには様々な方法があるため、気になる方はぜひチェックしてみてください。
肌に合った下着やナプキンを使う
デリケートゾーンが黒ずんだりかぶれたりする理由は、乾燥や肌に合わないナプキンを使っているなど様々です。
特にナプキンはほとんどの女性が毎月数日間付けるものであるため、肌に合ったものを選ぶのが大切です。
ナプキンとは異なり毎日必要になる下着についても、実はデリケートゾーンを守るための大切な要素になります。
肌に合った下着やナプキンを選び、日常的に使うことも立派なフェムケアと言えるでしょう。
生活習慣の改善
デリケートゾーンは、ホルモンバランスが乱れることによってトラブルを起こすことも少なくありません。
ホルモンバランスの乱れは、生活習慣を改善することによって整えることが可能です。
他にも、食事の時間を決めることや夜はしっかりと睡眠を取る、適度な運動を心がけるといった生活習慣の改善もフェムケアの1つです。
VIO脱毛
見た目の美しさをアップさせるためのものだとイメージする方が多いVIO脱毛ですが、実はこれもフェムケアの1つです。
脱毛を行うことでかゆみや蒸れを少なくすることができるため、普段はもちろん、生理中でもデリケートゾーンを清潔に保ちやすくなります。
ニオイが軽減することもあり、介護時の手間を少なくできるメリットがあります。
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今回は、フェムケアを取り入れることで得られるメリットや、フェムケアの種類についてご紹介しました。
フェムケアを行うことによって得られるメリットは、デリケートゾーンを清潔に保てる・黒ずみやニオイを減らせる・性生活が充実する・ホルモンバランスが整うなど、多くあります。
フェムケアの中にはすぐに実践できるものも多くあるため、ぜひ取り入れてみてください。